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生協標準流通BMS ファーストユーザーに突撃インタビュー!

「生協標準流通BMS」のファーストユーザーであるコープ東北サンネット事業連合の3名に、導入に至った経緯や大変だったこと、今後の展望についてインタビューしてきました。
 
▼生協標準流通BMSとは?と思った方はこちら

<ご協力いただいたコープ東北の3名>
・植野さん
システム部 部長。コープ東北のシステム全体を統括。
・小林さん
システム部 開発課統括。開発課全体を見ながら、店舗・情報インフラ系のマネジメントを担当。
・村上さん
システム部 シニアSE。店舗システム・POSシステムを担当。

写真で左からインタビュアーの日本生協連 あらきさん、コープ東北植野さん、小林さん、村上さん


―生協標準流通BMS導入前のコープ東北の課題を教えてください。

植野さん:
取引先との受発注データのやりとり等で現在使用しているサービス(ISDN回線サービス)が24年の1月で終了することが決まっており、代替できる仕組みを見つけなくてはいけませんでした。
当時は独自フォーマットで運用していましたが、業界標準の流通BMSフォーマットに変更することで取引先も参入対応しやすくなりますし、伝票レスでの運用自動化ができることもありBMSの仕組みを使いたいと考えたのですが、当初は単独で他の企業と取り組もうと考えていました。

―他企業と進めている中で、生協標準流通BMS導入のご判断をいただけたポイントはなんでしたか。

植野さん:
共通基盤であることと、コスト削減です。
日本生協連とCIS(※)が提供する生協標準流通BMSの話を受け、「生協標準でやるんだ!」ということに意義を感じ、導入を決めました。コープ東北がファーストユーザーになることの責任を感じつつ、かつ、基盤自体は日本生協連で用意されているので、独自に対応する場合と比較して初期費用・ランニングコストが安くなることがポイントでした。実は当初、日本生協連の見積もりが他社より高かったのですが、頑張ってもらえてよかったです。この価格は今後利用される会員生協にも適用されていると伺っています。

※CISとは
コープ情報システム株式会社の略称。日本生協連のシステム部門の役割を担う子会社です🤖

―では、導入対応で大変だったことを教えてください。

村上さん:
大変だったことはプロジェクト運営ですね。関係者が多く、プロジェクトの中での合意がないまま進んでしまうこともありました。
そして、一番大変だったのが、400社を超える取引先のBMS対応のための移行です。Web-EDIへ切り替えをする場合、そもそも「どのような対応なのか」「なぜ切り替えるのか」をひとつひとつの取引先に説明をしなくてはいけなかったりしました。コープ東北の商品部に説明をして、最初から巻き込めばよかったと思っています。
ただ、最終的には商品部や日本生協連、CISの架電部隊(※)もがんばってくれて感謝しています。

※架電部隊とは
取引先にとにかく電話をかけて、切り替え対応をしたヒーローたちを指します🦸‍️🦸‍♂️

プロジェクトの進捗管理に奮闘いただいた村上さん

―プロジェクト運営では、もっと丁寧なコミュニケーションを取ればよかった、とふりかえりをしています。それでは、導入後、お取引先からの反応はいかがでしたか?

村上さん:
ネガティブな声はないです。
ただ、今後の課題としては、Web-EDIの画面の入力のサポートがないため、業務システム側で対応マニュアルつくって対応中です。この点は他生協へもサポート必要と感じています。

―EDIからBMSへの切り替えによってコープ東北の業務面で改善が進んだと感じる点はありますでしょうか?

村上さん:
一番の改善点として、伝票レスで経理部の作業がぐっと減ったことです。また、通信コストやシステムの運用面でのコスト・工数の削減にも寄与しています。

 ―導入を終えて、生協標準流通BMSのメリットを感じた点は?

小林さん:
費用が下がったこと、運用が簡略化できたこともそうですが、今回の導入対応がCISの運用部隊と密にコミュニケーションを取る機会となり、お近づきになれたことです。今までは特別対応があるときだけ連絡を取る、という関係でしたが、今後の運用や他の案件でも今回できた関係を活かしていきたいと考えています。

CIS、日本生協連への期待についてお話いただく小林さん

―これから生協標準流BMSに期待することはなんでしょうか?

小林さん:
通信基盤を安全・安心に運用し、生協標準流通BMSをオール生協の基盤としたいです。また、運用していく中では「事故がない」はないと思うので、障害等、何か起きてしまったらCISとフォロー、エスカレーションしながら進めていきたいですね。

 ―コープきんきが11/21の本番稼働を控えています。導入拡大で期待することは?

植野さん:
他の生協が導入することにより、もっとコストメリットがでること、そして、より使いやすく安定的に運用できるようになっていくことを期待しています。
今まではそれぞれの生協での対応ですが、日本の生協全体の共通基盤となればお取引先のメーカーもやりやすくなるのではないでしょうか。今回のコープ東北やコープきんきの対応で導入ハードルを下げ、後から参加する生協に貢献できればと思います。

生協標準流通BMSの今後の拡大に向け親身になってご意見をいただけた植野さん

―最後に今後切り替えを検討している他の生協に向けてメッセージをお願いします!

植野さん:
流通BMSへの切換えが難しい取引先のためにはWeb-EDIも用意されています。日本生協連とCISが今後もサービスをよりブラッシュアップして頂いて使いやすくなっていくと思いますので、共通の基盤として一緒にやっていきましょう!
 
村上さん:
お互いが手を取れば、BMSの機能に限らず、生協のデータを集めデータ活用して、今後生協全体が進歩・進化していけると考えています!


 コープ東北としてのメリットだけでなく、生協グループ全体に対する価値創出という観点から、ファーストユーザーになっていただけたことに、あらためて感謝します。
プロジェクトを通して得た知見、今回のインタビューでご指摘いただいた課題部分については、今後、CIS、日本生協連で必ず活かしていきます。
貴重なご意見をたくさんいただけたとても充実したインタビューとなりました。
本当にありがとうございました!

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