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コストを抑えて受発注データのやり取りを実現! ‐生協標準流通BMS導入の輪を全国の生協に広げます‐(後編)

コストを抑えて企業間でのデータのやり取りを実現している「生協標準流通BMS」について、DX-CO・OPプロジェクトあらきさんに教えていただきます。

前編は「EDIとは?」「BMSとは?」といった基礎知識についてご紹介いただきました。

後編では、「『生協標準流通BMS』ってどんないいことあるの?」「これからどうしていくの?」を聞いています!

<今回お伝えしたいこと(サマリー)>
・「生協標準流通BMS」は企業間データの情報伝達を円滑にする通信サービスの生協版
・メリットはコストをかなり抑えられていること!
・「生協標準流通BMS」の利用拡大を目指します



「生協標準流通BMS」ってなに?

日本生協連が会員生協に提供する、流通BMS利用を基本とした「VANサービス」の呼称です。「VAN(Value Added Network)サービス」とは、通信サービスの一種で通信処理にデータ処理機能を付加して提供するものです。
会員生協がそれぞれに契約しているVANサービスから「生協標準流通BMS」に切り替えていただくことを目指しています。

データ処理料には自信あり。標準化への第一歩に!

「生協標準流通BMS」のデータ処理料の単価は会員生協の担当者の皆さんが驚くほどに抑えられています(価格交渉、頑張りました…!)

「生協標準流通BMS」では「流通BMS」のメッセージの中で主要な「発注」「出荷」「受領」「返品」「請求」「支払」の6メッセージを標準メッセージとしています。
「生協標準流通BMS」を導入いただくことで、会員生協の取引先は個々のデータフォーマットへの対応が不要となるメリットがあり、標準化されたシステムでの対応が可能となります。

流通システム標準普及推進協議会,『流通BMS導入講座 動画配信 第1回 「導入手順と期間の目安」』より抜粋

導入拡大に向けて

「生協標準流通BMS」のファーストユーザーであるコープ東北サンネット事業連合は2023年7月に導入完了しました。続いて、コープきんき事業連合は2023年11月の導入完了を予定しています。
 
日本生協連は上記の導入対応と並行して、全国の会員生協への導入検討の働きかけを行っていきます。
「生協標準流通BMS」の利用拡大にあたっては、ISDN回線廃止対応後の状況、また、取引先とのSCM推進や基幹システム再構築など会員生協の事情を受けて止め、適切なタイミングで導入を提案していきます。
 
導入拡大により、会員生協EDIコスト削減への貢献、取引先の負荷軽減を図ることで全国の会員生協と取引先との協業の促進を図ります。

生協標準流通BMS対応をしていて感じること

生協ごとに基幹システムの仕様、取引先コード管理体系、移行時の要望など個別の事情があるため、生協標準流通BMSの標準機能にぴったり合ってスムーズに導入となることは難しいのが現状です。
しかし、受発注から請求確定までの一連の処理(EDI)は標準化すべきものの代表格と考えています。生協標準流通BMSの展開が生協グループのEDI標準化のきっかけになればと思います!

次回、「生協標準流通BMS」の記事では、ファーストユーザーのコープ東北サンネット事業連合・システム部 植野部長、小林開発課統括、村上シニアSEへのインタビューを紹介します。

みんなにも読んでほしいですか?

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