見出し画像

生協DX学習会レポートvol.1 ~「近未来の小売と顧客体験」を考える~(後編)

こんにちは!DX-CO・OPプロジェクト note担当のさきむらです。
このnoteではオイシックス・ラ・大地株式会社 奥谷孝司さんを講師としてお招きした生協DX学習会で実施した生協職員の皆様とのグループワークの様子をお届けします!

▼前編はこちら

奥谷さんのプレゼンを踏まえ、全国の生協から集まった42名の参加者が6グループに分かれてディスカッションしました。

●制約がない場合の新規事業を考えるグループワーク

zoomのブレークアウト機能を使用して「制約がない前提で生協で一番やらなければいけないサービスとは」をテーマにグループワークを実施しました。

▼グループワークでの意見(一部)

画像1

グループの発表を受けて奥谷さんからは、「生協の全体最適について取り上げるのは非常に良いと感じました。統一IDがあれば全国横断で分析できるし、組合員が引越ししても大丈夫。若い人と繋がるのであれば、保険商品を販売するなど食品以外からアプローチするのも良いし、デジタルによる顧客理解が取り組めるともっと伸びる可能性もあります。もっと垣根を取り払って、話をしてもらえたらいいと思います」とコメントをもらいました。

●求められるのは「変化」を受け入れること

さらに、奥谷さんから「生協は何業ですか? 生協業なのか、小売業なのか?」という問題提起がありました。

「結論から言うと、顧客はスーパーも生協も同じような小売業だと思っています。顧客が変化している中で、小売業は変化対応業であるべきです。例えば全国統一IDを運用するには消費生活協同組合法も変える必要が生じます。また生協の価値が伝わりにくいのであれば、生活協同組合である必要があるのかまで議論する必要があるでしょう。今は、自社の強みとできること、できないことを見直す時ではないかと思います」

okutani_スクリーンショット02

●組合員にとっても職員にとっても「楽しい」場であること

最後に、河野プロジェクトリーダーから「今回の発表で印象に残ったのが、『職員も楽しい』という言葉です。『楽しい』というキーワードで仕事や仕組みが組み立てられれば、生協の場に来ることで組合員も商品について語れるし、職員も楽しくなれます。今後これを大事にしていきたいと考えています」

勉強会終了後のアンケートで印象に残ったキーワードとしては、「これからの企業に求められているのは態度」「顧客接点による顧客理解を深めるという言葉が奥深い。生協を成長・継続させていく上で最も必要だと感じた」など、生協と顧客(組合員、非組合員)との関係性はどうあるべきか、どのような行動をすべきかを考えさせられる言葉が多く挙げられました。

また今後の生協のDXについての関わり方に対しては、「変化を楽しむ、変化を作り出す、変化をためらわない」「小さいことでいいので目的や解決策を探索したい」など、前向きに行動する意識を持った参加者が多く見られました。

*****
グループワークでは「対面でのやりとりの一部をアバターでAIが対応」「先進的でおしゃれな店舗を作りたい」と言った自由な発言も出ていました。

「あんなこといいな、できたらいいな」と某猫型ロボットを思い浮かべたくなりますが、そんな思考でわくわくしながら仕事をするのもこれからの働き方として大事そうですね!

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!